2017年10月11日から、東京ビッグサイトで始まった「ITpro EXPO 2017」。エージェンテックのブースでは、360度のパノラマコンテンツを制作したり公開したりできるクラウドサービス「Smart360」を披露している。

360度のパノラマコンテンツを制作したり公開したりできるクラウドサービス「Smart360」を展示しているエージェンテックブース
360度のパノラマコンテンツを制作したり公開したりできるクラウドサービス「Smart360」を展示しているエージェンテックブース
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 2016年秋に提供を開始したこのサービスの特徴は、360度のパノラマコンテンツのなかに、補足説明の画像やテキストデータを組み込めるようにしていることだ。例えば、新築マンションのモデルルームの360度パノラマコンテンツでは、リビングの床に配置されたアイコンをタッチパネル機能付きのディスプレイ上でタップすると、温水床暖房といった設備の説明がポップアップ画面で表示される。

 従来のパノラマコンテンツでは、関連する情報を確認したい場合に別画面のWebサイトを開くといった手間がかかっていたという。「Smart360では、パノラマコンテンツの中に、関連情報を組み込めるので、直感的な操作で情報をスムーズに提供できる。コンテンツ制作時も、PowerPointでスライドを作成する簡単操作で、パノラマ動画や映像に関連情報を加えられる」と、エージェンテックの水村秀一営業推進本部営業部課長は説明する。

 展示ブースでは、三菱地所レジデンスの新築分譲マンション「ザ・パークハウス国分寺四季の森」のサイトで公開されているパノラマコンテンツなどを紹介。「パノラマコンテンツの公開もあって、マンションギャラリーへの来場予約や資料請求の件数が3倍に伸びる成果が出ているようだ」と、水村課長は説明する。

 Smart360では、閲覧ユーザーの閲覧ログを蓄積して、後で確認する機能を備える。「ユーザーがどのコンテンツに興味を持っているかといったことや、コンテンツを差し替えた時の効果測定にも使えると、Smart360を利用する企業からは喜ばれている」と水村課長は明かす。

 ブースではこのほか、360度のパノラマコンテンツを、大型ディスプレイなどに配信する「SmartLink360」や美術作品や商品の3次元コンテンツの制作や配信ができる「Object360」も展示している。