2017年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2017」のエーエスピーコム(ASPCOM)のブースでは、SFA(営業支援システム)の「InfAjast」が展示されている。InfAjastは、顧客管理、案件管理、日報管理のほか、グループウエアなどの機能も備える。その新版であるInfAjast-ES3.5は10月11日に発表されたばかりで、年内に販売を開始する。

SFA(営業支援システム)「InfAjast」の新版を展示するエーエスピーコム(ASPCOM)のブース
SFA(営業支援システム)「InfAjast」の新版を展示するエーエスピーコム(ASPCOM)のブース
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 InfAjast-ES3.5の特徴は、Webブラウザを通して、表計算シートを複数ユーザーで共有したり、同時に編集したりする機能である「KPIシート機能」を強化したこと。機能そのものは2016年秋に発表したバージョンから追加されているが、「リニューアルに合わせてより使い勝手を高めた」と、ASPCOMの奥原啓史CEO(最高経営責任者)代表取締役社長は説明する。

 KPIシート機能では、表計算シートにアクセスするユーザーに対して、参照だけを許すといった権限を設定したり、他の表計算シート上のデータを取り込んで、集約して見せたりすることができる。

 企業の営業部門の多くは、営業担当者が個々にExcelの表計算シートを使って、案件や顧客応対について管理している。そこでの課題は、部署で1つの表計算シートを共有しようとすると、「他の営業担当者が閲覧できるので、データを編集できない」といった状況が起こりやすくなることだ。

 「そうした課題をとらえて、Webブラウザ経由で表計算シートを共有したり同時に入力したりできるようにしようと、機能を加えた」と、奥原社長は説明する。

 InfAjast-ES3.5ではこのほかレポート機能を追加した。InfAjast内部で管理するデータをグラフにする機能などのほか、高度な分析をしたい場合には、ウイングアーク1stのBIツール「MotionBoard」と連携するオプションサービスも提供する。このオプションにより「販売管理など外部システムのデータを組み込んだ分析ができる」と奥原社長は話す。