雑務を合理化できた。周囲とのコミュニケーションを円滑にした。次は従業員個々の働き方改革。いかに仕事の段取りをよくするかである。難しいと思いがちだが心配無用。人工知能(AI)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)が救いの手を差し伸べている。「仕事の手順をすぐに覚える」や「働きすぎや意欲低下を検知」など5つの目的に分類し、13種類のIT関連製品・サービスを紹介する。

表 個人作業の段取りをよくする製品やサービスの例
表 個人作業の段取りをよくする製品やサービスの例
集中力を高める
[画像のクリックで拡大表示]

即効薬(11) やるべき仕事が一目瞭然に

 自分だけの仕事と言っても様々なタスクがあって、どれから手を付けていいか分からない――。通常、人は様々なタスクを頭の中で整理したり紙のメモに記したりするが、これだと取りこぼしも生じる。そんなよくある悩みを解決するのがソリトンシステムズのタスク管理ツール「ClearDeck」だ。

図 ソリトンシステムズのタスク管理ツール「ClearDeck」の画面
図 ソリトンシステムズのタスク管理ツール「ClearDeck」の画面
仕事を迷わずこなす(画面提供:ゾリトンシステムズ)
[画像のクリックで拡大表示]

 やるべきタスクをリストで管理して、「次に何をするか」という優先順位が一目で分かる。物理的なイメージとしては机の上に置いて、郵便物や回覧板、書類などの処理状況を一元管理するトレーである。ベースにした考え方は段取り力を高める管理手法の「GTD(ゲッティング・シングズ・ダン)」だ。