東京ビッグサイトで2017年10月11日から10月13日まで「Japan VR Summit 3(JVRS3)」が開催される。12日午後2時40分からのプレミアムセッションでは、「スタートアップ企業から見る、VR/AR/MRの魅力」と題したパネルディスカッションに、今大手企業が注目するスタートアップ3社の代表が登壇。各社が展望するVR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)が普及した近未来や、大手企業が注目するポイントなどを深掘りする。

 同パネルに登壇するのは、ジョリーグッドの上路健介CEO、KudanのBusiness Development (Asia)の千葉悟史氏、クラスターの加藤直人Founder/CEO。3社は、ゲーム業界以外の企業からの注目度が高い。

 例えば、ジョリーグッドのVR映像の制作プラットフォームは、上路氏がメディアや広告に長く携わってきたことからテレビ業界に広く使われている。最近は、テレビ業界だけでなく製造業や教育分野でも注目を集めているという。

 Kudanが開発するコンピュータを活用した視覚機能(=コンピュータビジョン)によるARプラットフォームを使うと、実際に見える画像に適切な情報を重ね合わせて見ることができる。生産現場でのアシスタント機能が提供しやすくなることから、大手製造業などが注目している。

 数千人規模の参加が可能なイベント向けVR環境を提供するクラスターには、エイベックス系投資企業などが出資している。「ハコ」の制約を受けない、新しいイベントの姿に期待がかかる。

 パネルディスカッションでは、大手企業との連携で見えてきた活用のポイント、大手とスタートアップの両者が共に描く成長戦略に切り込む予定だ。