Q.私の上司はタバコを吸いに、頻繁に喫煙ルームに行きます。戻ってきてから匂いが気になるほか、席にいないことが多く業務に影響が出ることもしばしば。何か良い対処法はないでしょうか。

 これは会社や職場として取り組むべき課題で、社員個人ではなかなか取り組むのが難しいでしょう。しかし、世間的にはタバコの問題がクローズアップされています。会社がきちんとルール化し、社員にある程度「禁煙」を強制する必要があります。

 そもそも社員には「職務専念」の義務があります。つまり、就業中は仕事に専念しなければなりません。むやみに職場を離れてはならないのです。

 社内ルールと言っても、就業中だけの禁煙です。もちろん退社後は自由です。就業中は少し我慢してほしいと協力を求めれば、理解を得られると思います。

 受動喫煙の問題は世間で認知されるようになり、会社の喫煙ルールも変わってきました。喫煙場所を屋外に移す会社も増えています。最近多い相談は、全面的な禁煙実施や喫煙時間帯の制約についてです。

非喫煙者からは不公平の声

 タバコに関する相談は、不公平感からくるケースも多くあります。例えば以下のようなものがその代表です。

・喫煙時間は休憩ではないのか。給料が変わらないのはおかしい
・喫煙ルームが喫煙者の休憩室になっている。非喫煙者にも休憩室を用意してほしい

 非喫煙者から見ると、タバコの喫煙は「休憩」なのです。喫煙者が得をし、非喫煙者が損をする。そんなふうに非喫煙者は見ています。質問者のケースでは、業務に支障をきたすほどですから、離席時間が相当長いことが分かります。