長らく米Intel一強状態が続いていたサーバープロセッサ市場に、大混戦の気配が漂い始めている。爆発的な成長が見込まれるAI(人工知能)のワークロードを巡って、CPU、GPU、FPGA、AI専用チップの「四つどもえ」の戦いが幕を開けた。

 GPUの米NVIDIAや、AI専用チップを擁する米Googleやスタートアップ陣営を迎え撃とうと、王者IntelもIA(Intel Architecture)の一本足打法を転換し、CPU、FPGA、AI専用 チップの全方位作戦に打って出た。その一方でIntelの本丸であるサーバー用CPUでも、AMDやQualcommの鼻息が荒い。

 「ポストムーアの法則」時代の覇権をかけて争われる、コンピュータ史上まれに見る大混戦から目が離せない。