韓国サムスン電子は2017年8月30日(現地時間)、ドイツ・ベルリンでの「IFA 2017」に合わせてプレスカンファレンスを開催し、ウエアラブルや家電の新製品を発表した。

 発表会にはSamsung Europe CMOのDavid Lowes氏が登壇(写真1)。サムスンのイノベーションについて、「ユーザーから得た気付きを大切にしながら、イノベーションにコミットしている。人々が生活に何を求めているのかを理解し、サムスンの技術で新しい日常(Your new normal)を提案していく」と語った。

写真1●Samsung Europe CMOのDavid Lowes氏
写真1●Samsung Europe CMOのDavid Lowes氏
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 その新しい日常を実現するために不可欠な3つの要素としては、「クラフトマンシップ」「コネクティビティ」「不可能への挑戦」を挙げた。

QLED TVのラインアップを強化、「HDR10+」を推進

 テレビの新製品として、絵画の表示に特化したモードを持つ「The Frame」シリーズの43インチモデルを発表(写真2)。これまで55インチ、65インチの2種類だったラインアップに新モデルを追加した。

写真2●「The Frame」に43インチのモデルを追加
写真2●「The Frame」に43インチのモデルを追加
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 新たにスペイン・マドリッドのプラド美術館と提携したことで、The Frameのアートストアを通じて1000点の作品にアクセスできるようになる見込みとした。

 QLED TVの新製品としては「Q8F」を発表した(写真3)。曲面モデルの「Q8C」の平面モデルになり、欧州市場では55インチと65インチの2モデルを発売する。欧州におけるQLED TVのラインアップは49インチから88インチまで合計14モデルになることを明らかにした。