テクノロジーで農業を変革する「AgTech(アグテック)」の本場と言えば、世界有数の農業国でもある米国だ。ベンチャーキャピタル(VC)から資金を調達したAgTechスタートアップが、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)、ロボット技術の農業での活用に挑む。日本で同種の取り組みは「アグリテック(AgriTech)」とも呼ばれているが、日本のアグリテックと米国のAgTechを比較すると、その様相がかなり異なる。米国のAgTechから日本は何を学びうるか。最新事情を追った。
連載
日本とどこが違う?AgTech最前線
目次
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大企業やVCが熱視線、AgTechスタートアップ30社
米国のAgTechの主役は、やはりスタートアップだ。AgTechに特化したベンチャーキャピタル(VC)やアクセラレーターがスタートアップをサポートしている。農業分野の大企業もVCを通じて、AgTechスタートアップとの連携を図っている。
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軍用ドローンが農場で活躍
日本で農業用ドローンというと「マルチローター機」の印象が強い。それに対して米国では、より飛行範囲が広い「固定翼機」にも期待が集まっている。しかも米国の農業ドローンには、日本ではありえない「意外な過去」がある。
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「これはレタスか雑草か?」、草むしりはロボットにお任せ
米国のAgTechが日本と比べて進んでいるポイントの一つに、米国では「雑草などの駆除を自動化するロボット」が既に実現していることが挙げられる。先駆者がシリコンバレーに本拠を置くAgTechスタートアップ米Blue River Technologyだ。
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農業ITの主役は大麻!?
「農場見学の行き先が、まさか大麻の『植物工場』だとは思わなかった…」。植物栽培用の特殊フイルムを開発する日本企業、メビオールの吉岡浩副社長は、米カリフォルニア州サリナス市で開催された「AgTech Summit」の会場で驚きの体験を語った。
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