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夏休みスペシャル 2017

1984年のラップトップをばらして眺めて、30年間の進化をかみしめた

塩田 紳二=テクニカルライター 2017/08/17 ITpro

 まだ、Windowsの影すらない頃、「モバイルPC」は大変なシロモノだった。江戸時代の拷問に正座した膝の上に平たい石を載せる「石抱(いしだき)」というものがあるが、初期のノート型PC、いわゆる「ラップトップ」は、そんな感じだった。

 写真1は、IBM PC互換機初のラップトップマシン「Data General One(DG One)」である。米Data General(データゼネラル)は、1999年に米EMC(当時、現在の米デルEMC)に買収されて既に存在していないが、かつては米DEC(ディジタルイクイップメント)に次ぐミニコンメーカーだった。

写真1●1984年に登場した世界発のIBM PC互換ラップトップ。
(撮影:塩田 紳二、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 DG Oneは11インチの液晶ディスプレイを備えており、外形寸法は29.7×34.8×7.1cm、重量は4.1kgだった(表1)。3.5インチFDDを内蔵しており、PC-DOSが利用できるIBM PC互換機だ。ちなみに当初の価格は最小構成で2995ドル。当時の為替レートと消費者物価指数を考慮して、2016年の金額に換算すると83万円相当になる。

表1●DG Oneの主な仕様
仕様について確実な資料がなかったため、当時の雑誌などを参考にまとめた。
CPU80C88(4MHz)
RAM256KB~512KB
ストレージ3.5インチFDD×1または2
ディスプレイ11インチLCD/640×256ドット
サイズ11.7×13.7×2.8インチ(29.7×34.8×7.1cm)
重量9ポンド(4.1kg)
動作時間最大8時間
価格2995ドル~(現在の83万円相当)

 あまり知られていないが、このDG Oneは日本製である。製造には、日本・データゼネラルが関与していたという。内蔵しているFDDや主要な部品も多くが日本製だ。当時の日本は、IBM PC互換機の製造を請け負う企業が多く、国内で製造されたパソコンの半数は輸出用のIBM PC互換機だった。

DG Oneとは一体どんなマシンなのか

 本体を上から見たとき、キーボード(写真2)の下には何もなく、後部は、左側がFDD(写真3)、右側がメインボードとバッテリーというレイアウトになっている。ただし、シリアル、パラレルなどのインタフェースは、後部の3.5インチFDDの上に基板がある(写真4)。バッテリー(写真5)は、メインボードの後半と重なるように配置されている。

写真2●DG Oneのキーボード部。フルピッチ、フルストロークのキーボード。富士通マークが入っている。
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●内蔵のFDD。3.5インチフルハイト(2インチハイト)。EPSONロゴがある。
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●DG Oneの上部カバーとキーボードを外したところ。キーボードの下には何もなく、写真左側、上半分がFDD(2台)。下がメインボードだ。
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
写真5●内蔵のニッケルカドミウム電池。単二形のセルが10本束ねてある。バッテリーは、本体後部、右側に配置されていて、この真下がメインボードになっている。

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