仕事の疲れを癒やしながら、ITスキルが向上する。そんなゲームが人気を集めている。ITに造詣の深い作者が上手にデフォルメを加えているので、気軽にITスキルを身に付けられるのが特徴だ。夏休みにぴったりな、数時間でプレイし終わるもの、奥が深く一生遊べそうなものまで、4つのゲームを紹介する。
学べるITスキル | 製品名 | 概要 | 日本語対応 | 価格 |
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セキュリティ | Hacknet | コマンドやツールを駆使してサイバー空間で情報を収集。あるハッカーの死の謎を解くシミュレーションアドベンチャー | ○ | 980円(税込み)から |
自動化 | Factorio | ある惑星に墜落した主人公をプレイヤーが操り、資源採掘から工場での生産、さらには敵性生物の撃退を自動化しつつ脱出用のロケットを製造するのが目的のシミュレーション | ○ | 20ドル(Steamでは税込み2300円) |
プログラミング | Human Resource Machine | 上司の指示に従って荷物を移動させる主人公を、プログラミングで動かすパズルゲーム | - | 980円(税込み、Steamの場合) |
HTML/CSS | Super Markup Man | Webの構造を記述する「HTML」のタグを正しい順番に並び替える。HTML編をクリアするとCSS編も学べる | - | 398円(税込み、Steamの場合) |
セキュリティ上の脅威をゲームで体感「Hacknet」
黒い画面に向かって高速でキーボードを打鍵する姿は、コンピュータに詳しい、いわゆるハッカーの記号としてドラマや映画でよく見かける。大抵は、企業秘密を盗み出したり、敵のハッカーからの攻撃を撃退するシーンが多い。その世界に入り込んでいけるゲームが「Hacknet」だ。
関連記事:攻撃者の立場で考えよう、ハッキングゲーム「Hacknet」で腕試し
ゲームは一通のメールが届くところから始まる。謎のハッカー「Bit」の指示に従い、自分のコンピュータを調べ、不正行為に手を染めるハッカー、いわゆるクラッカーのPCから情報を盗み、情報を集めながらゲームを進めていく。
現実に存在するUNIX風のコマンドを入力していくのが操作の基本。Linuxのコマンドラインインタフェース(CLI)の入門という側面もある。もちろん、その都度ヘルプ機能でコマンドの意味や使い方を教えてくれる。
プレイ時間は、コマンド入力の速さにもよるが、10時間に満たない程度だ。先を知りたくなるストーリー展開にのめり込めば、数時間でクリアできるだろう。