「なぜ?」を繰り返し、問題の原因を追究する「なぜなぜ分析」。同じミスを2度と起こさないため、多くの企業が再発防止策の立案に向けて真剣に向き合う手法だ。なぜなぜ分析のコツを習得しようと、日経コンピュータ主催のセミナーは既に3000人以上が受講している。トラブルの再発防止に有効と評判で、IT業界からの受講者も急増中だ。講師はなぜなぜ分析を独自に体系化した、マネジメント・ダイナミクスの小倉仁志社長。この連載では、なぜなぜ分析の初心者から既に実践中の人まで、小倉氏秘伝のなぜなぜ分析術を基礎から学ぼう。

小倉 仁志(おぐら ひとし)
マネジメント・ダイナミクス社長
小倉 仁志(おぐら ひとし) 1985年東京工業大学工学部化学工学科卒。デュポン・ジャパン(現デュポン)合成樹脂事業本部入社。エンジニアリング・プラスチックス事業部の技術営業として各種プラスチックに関する技術課題の解決支援(設計、加工、検査)に従事。1992年から日本プラントメンテナンス協会でトータル・プロダクティブ・メンテナンス(TPM)などの指導に従事。2005年より独立して現職。日経情報ストラテジーでは「なぜなぜ分析チーム、緊急出動!」などを連載。主な著書に『なぜなぜ分析(実践編)』『同(管理編)』『クイズで学ぶ なぜなぜ分析超入門』(いずれも日経BP社)がある。2009年から現在も続く「なぜなぜ分析 演習付きセミナー(実践編)」は毎回満席になるほどの人気ぶりで、既に3000人以上が受講した。