企業システムなどの重要なデータを暗号化し、解除のための金銭を要求する「ランサム(身代金)ウエア」。攻撃者はネットの匿名化技術をランサムウエアに組み込む一方で、PC利用者を感染させる手口や金銭を支払わせる手口を巧妙化させている。世界で数百億円の被害をもたらしてきたランサムウエアは今、日本の企業や団体を脅している。攻撃が収まる気配はない。ランサムウエアの脅威の実態と効果的な対策を追った。
連載
ランサムウエア 脅される日本企業
目次
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身代金支払いは最後の手段、ランサムウエアから守る手は
ランサムウエアの感染を100%防ぐのは不可能だ。まずは感染リスクを抑える「設定変更」と「バックアップ」を徹底し、それでも感染した場合に備え、利用部門や経営層も巻き込んだ訓練を積む。安易に支払わず、攻撃者を遠ざける対策を進めたい。
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ビットコインで荒稼ぎ、身代金集めに攻撃者が選んだインフラ
稼ぎたいが捕まりたくない―。ランサムウエアに群がるサイバー攻撃者の狙いは共通だ。身を隠しながら世界中から身代金を集めるインフラにランサムウエア攻撃者が選んだのが仮想通貨「ビットコイン」だ。
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ランサムウエアの被害件数5倍に、浮き彫りになった危機意識の低さ
ある日突然、データを操作できなくなり、PCの画面一面には「元に戻したければ金を払え」との脅迫文が―。データを暗号化して解除費用を要求すランサムウエアの仕業だ。世界的なサイバー脅威は、危機意識の無い日本企業を狙っている。
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