会議のときにパソコンやアプリを上手に活用すると、記録や振り返りが簡単になる。デジタルノートのアプリやサービスを利用して会議の議事録を作成する方法を紹介してきたが、今回は、マイクロソフトの「Skype」を使ってビデオ会議や音声会議を開く方法と記録を残す方法を紹介しよう。

 最近は、在宅勤務の社員や他拠点とビデオ会議を開く企業が増えているようだ。そうしたビデオ会議でよく活用されているツールの1つが、マイクロソフトが企業ユーザー向けに提供する「Skype for Business」である。

 Skype for Businessは、Office 365の一部プランに含まれている。Office 365の各プランの違いは、こちらの記事を参考にしてほしい。また、Skype for Businessと一般のSkypeの違いについては、こちらの記事で触れている。

 Skype for Businessはクラウドサービスであるため、専用の会議システムを構築する必要がなく、ビデオ会議を簡単に始められる。重要な会議は録画して、後から見直してポイントをまとめたり、ほかの社員に公開したりして役立てたい。

ビジネスユーザー向けのビデオ会議ソフト「Skype for Business」
ビジネスユーザー向けのビデオ会議ソフト「Skype for Business」
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Skype for Businessは標準で会議を録画可能

 Skype for Businessには、標準で録画機能が備わっている。会議の内容を録画したい場合、特にツールは必要ないので簡単だ。ビデオ会議を始めたら、メニューから「レコーディングの開始」を選べばよい。

Skype for Businessのビデオ通話画面。相手を指定して通話を始める。画面右下のメニューボタンをクリックし、「レコーディングの開始」をクリックすると、録画が開始される
Skype for Businessのビデオ通話画面。相手を指定して通話を始める。画面右下のメニューボタンをクリックし、「レコーディングの開始」をクリックすると、録画が開始される
(はめ込み写真の出所:123RF、以下同じ)
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録画が開始されると、通話相手側の画面にも「レコーディングを開始しました」と表示され、相手にもこの会議が録画されていることが伝わる
録画が開始されると、通話相手側の画面にも「レコーディングを開始しました」と表示され、相手にもこの会議が録画されていることが伝わる
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Skype for Businessの「設定」ボタンをクリックし、「レコーディング」を選ぶと、保存先や録画時の解像度を選択できる。保存先のフォルダー名には、Skype for Businessの基となったソフト「Lync」の名前が付く
Skype for Businessの「設定」ボタンをクリックし、「レコーディング」を選ぶと、保存先や録画時の解像度を選択できる。保存先のフォルダー名には、Skype for Businessの基となったソフト「Lync」の名前が付く
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 会議を録画したファイルの一覧は、Skype for Businessと同時にインストールされるアプリ「Skype for Business レコーディングマネージャー」で管理できる。「再生」を押すと、録画を確認できる。

Skype for Business レコーディングマネージャーの画面。録画ファイルの一覧が並んでいる。目的のものを選んで再生する
Skype for Business レコーディングマネージャーの画面。録画ファイルの一覧が並んでいる。目的のものを選んで再生する
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 Skype for Businessでは、ビデオ会議の中でPowerPointなどのファイルを共有したり、オフィス文書を共同編集したりもできる。そうした画面も録画の中に含まれる。資料を見せ合いながら行う会議を録画したいなら、Skype for Businessの録画機能を使うのが、最も手軽だろう。

ビデオ通話中に相手とPowerPointファイルを共有した。そのファイルの内容も録画されている
ビデオ通話中に相手とPowerPointファイルを共有した。そのファイルの内容も録画されている
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