会議のために凝ったプレゼンテーションを用意しても、画面が見にくければ相手に伝わらない。ノートPCの画面の大きさでは、大人数どころか2~3人を相手にした会議でのプレゼンテーションでも厳しいだろう。

 そこで便利なのがプロジェクターだ。無地の大きな壁があればどこでも投影できる。ちょっとした打ち合わせスペースなどで使えることもある。最近は持ち運びに優れたモバイルタイプの製品も増えてきた。そこで今回は、こうしたモバイルプロジェクターの選び方と使い方の基本を紹介しよう。

「ZenBeam E1」(ASUS、税別の実勢価格は約3万4000円)は、手のひらサイズのプロジェクター。バッテリーを搭載しており、電源がない場所でも利用できる
「ZenBeam E1」(ASUS、税別の実勢価格は約3万4000円)は、手のひらサイズのプロジェクター。バッテリーを搭載しており、電源がない場所でも利用できる
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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大きさだけでなくスペックを細かくチェック

 プロジェクターを選ぶときは、もちろんサイズや重量も大事だが、投影方式や最大輝度、コントラスト比、映像入力端子、出力解像度なども忘れずにチェックしよう。

 現在売られているプロジェクターの投影方式は、主に液晶方式、DLP(Digital Light Processing)方式、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式の3種類があり、それぞれ構造が異なる。一般論として、「液晶方式は明るくきれいな画面を表示しやすい」「DLP方式は小型軽量の製品を作りやすい」「LCOS方式は画面をなめらかに表示しやすい」と覚えておくとよいだろう。

「EB-1795F」(エプソン、税別の実勢価格は約19万1000円)は、液晶方式を採用する。ほかの投影方式よりも明るさや色域が3倍広いことをうたっている
「EB-1795F」(エプソン、税別の実勢価格は約19万1000円)は、液晶方式を採用する。ほかの投影方式よりも明るさや色域が3倍広いことをうたっている
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ZenBeam E1はDLP方式を採用する。本体はかなり小型・軽量だ
ZenBeam E1はDLP方式を採用する。本体はかなり小型・軽量だ
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