日本の医療費はついに40兆円の大台を超え、今も膨らみ続ける。

認知症、熱中症、徘徊運転、介護疲れ、睡眠負債──。高齢化社会を迎え、費用と介護の両面で働き盛りの世代の負担が増す。

待ち受けるのは財政破綻か、あるいは現役世代のギブアップか。

そんな「医療費爆発」を防ぐのがIoT(インターネット・オブ・シングズ)だ。各種センサーで健康状態や病気の症状を数値化して、医療費を減らす。

先進企業はシニアを「未病」の段階からきめ細かくケアするサービスを開発したり、介護負担を減らしたりとコスト以外の効果も上げつつある。

現役世代一人ひとりの将来にかかわる「健康×IT(ヘルステック)」の最新現場を追った。