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健康IoT

介護者の巡回をエアコンが肩代わり

パナソニック

金子 寛人=日経コンピュータ 2017/08/02 日経コンピュータ

 「職員の負担が減った」。パナソニック子会社のパナソニック エイジフリーが運営するサービス付き高齢者住宅(サ高住)では職員の安堵する声が聞こえるようになった。パナソニックが2016年10月に商用化した「エアコンみまもりサービス」の効果だ。ネット接続対応のエアコンにセンサーを取り付けて高齢者を遠隔で見守るサービスであり、パナソニック エイジフリーをはじめ17棟450室で使われている。

パナソニックが高齢者施設向けに提供している見守りサービス
プライバシーに配慮しつつ、入居者を見守る(エアコンとスマホの画像提供:パナソニック)
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 各部屋にはエアコンと共に24GHz帯のドップラーセンサーを設置。エアコンに内蔵したセンサーで室内の気温や湿度を測り、ドップラーセンサーで入居者の在室/不在や睡眠状態を測定する。データはパナソニックが運営するクラウドサーバーに送信・集約し、施設の事務室内のPCに状態を一覧表示する。

 「夏場なのにエアコンが暖房になっている」「不在状態が長く続いている」といった異常を検知すると警告を画面に赤く表示し、同時に職員の構内PHSやナースコールに通知する。エアコンの設定を遠隔で変更できるため、夏場の暖房運転といった誤操作やエアコンの付け忘れで入居者が熱中症などになって体調を崩すのも防げる。

 「職員は日ごろから多忙で、各居室のエアコンの設定まで細かく確認できない場合がある。各入居者の就寝/起床時間などを夜間巡回で把握するのも難しい」。サービスを開発したパナソニックの山岡勝スマートエージングケアPJ総括担当プロジェクトリーダは現状の課題を説明する。

 同社はさらに京都大学大学院の佐藤亨教授らと、天井のレーダーを使って室内にいる複数人の心拍数を計測できる技術の研究を進めている。

 レーダーから衣服を透過する60GHz帯の電波を発射して体表からの反射波を測定。脈拍や呼吸に伴う体表のわずかな動きを検知し、心電計による測定とほぼ同等の結果を得られるという。室内にいる複数の人を同時に測定できるのも特徴だ。

パナソニックと京都大学が共同開発中の、心拍・呼吸を遠隔測定するミリ波レーダー
60GHz帯のミリ波で、入居者の状態を精緻に把握(画像提供:パナソニック)
[画像のクリックで拡大表示]

 高齢者施設のほか、保育園などでの乳幼児のストレス状態の見える化や体調急変の即時発見といった用途に向け開発を進め、2020~22年には実用化へめどをつけたいとする。センサーの高度化が介護の負担を和らげる時代がやってきている。

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