年間38億個もの荷物が飛び交い、ギリギリの状態を保っている日本の物流網。ピンチからの脱出を模索し、当日配送の廃止や時間帯指定の縮小などサービスの見直し気運が高まる。私たちは便利なサービスをすべて諦めるしかないのか。否、解決のカギはITが握っている。
連載
宅配ピンチ
目次
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ドローン宅配には高いハードル
荷物の急増や人手不足で日本の物流業界から悲鳴が上がる中、官民が中長期的な対策として力を入れているのがドローン(小型無人機)を使った宅配サービスだ。
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シェアリングエコノミーが突破口に
人や自動車などの空き時間を共有するシェアリングエコノミーの波が物流業界にも及びつつある。PCやスマートフォンで受けたスポット配送の依頼を、中小の運送会社と直接マッチングさせるサービスが相次ぎ登場。長年続く多重下請け構造を揺さぶり、人手不足の突破口を開く。
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宅配ボックスが歩いてくる
ITを活用した常識破りの宅配方式で過剰サービス問題に挑む企業はほかにもある。2017年5月設立のMagicalMove。ソフトバンクグループで新規事業を手掛けるSBイノベンチャーが設立した。
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最大手ヤマトの挑戦
配達現場の負荷をできるだけ減らしながら、消費者に荷物を届ける最終段階のサービスレベルをどこまで維持できるか。最大手ヤマト運輸は「神様」に相応の負担を促し、ベンチャー企業は深夜・早朝限定の配送サービスに挑む。
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