EC(電子商取引)サイト大手のアスクルは約1800人が利用するコミュニケーションツールとしてOffice 365を使っている。Office 365を最も評価している点は、メールや予定表などの機能を一つのサービスとして使えることだ。

 従来は国内のITベンダーが提供するサービスを個別に使っていた。一つのサービスに統合することで運用管理の手間とコストを削減できた。

 サービスをOffice 365に移行した当初は使い方に慣れない利用者もいたが、導入から約4年が経過した現在は「使い方が分からない、というような質問はほとんどんない」とe-プラットフォーム本部インフォメーションテクノロジーの原田浩幸氏は話す。

 いつでもどこからでもデータを見られるメリットもある。従業員はスマートフォンやPCなど複数の端末からOffice 365にアクセスできる。従来使っていたメールサービスではPOPでクライアント端末とメールサーバーを同期させる必要があり、常にデータが同期されているわけではなかった。

アスクルのOffice 365の導入時期と用途
導入時期2013年4月ごろから導入
利用しているサービスと用途・Exchange Online:メール、スケジュール
・Office ProPlus:オフィスソフト
利用人数約1800人

“仮押さえ”で予定の調整が楽に

 アスクルは、メールと予定表の用途でExchange Onlineを、オフィス向けソフトとしてOffice ProPlusを使っている。

 Exchange Onlineでは、メールと予定表の機能が同じアドレス帳を参照しており、「従業員同士のスケジュール調整が従来より楽になった」(原田氏)という。