エンジニアの6割強が、何らかの形で転職活動を実施中――。日経BP社の技術系媒体が実施した「エンジニア転職意識調査」の結果から明らかになった数字だ。

 調査では、転職に向けて何らかの活動をしているかを尋ねた。「転職仲介サービスに登録している」「ネットや情報誌で転職先を探している」などの選択肢の中から当てはまるものを全て選んでもらったところ、「特に何もしていない」と回答したのは36%(図1)。残りの64%は、何らかの活動中であることが分かる。

図1●「転職に向けて何らかの活動をしているか」という設問の回答。当てはまるものを全て選んでもらった
図1●「転職に向けて何らかの活動をしているか」という設問の回答。当てはまるものを全て選んでもらった
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 ではどんな活動をしているのか。最も多いのが「転職仲介サービスに登録している」で、約4割に上る。年齢別に見ると30代が最も高く、46.9%に達した。およそ2人に1人の割合だ。

 これに続くのが、「ネットや情報誌で転職先を探している」(32.2%)、知り合いなどのツテを頼って、良い転職先がないか探している」(15.6%)。「技術者が集まるコミュニティに顔を出し転職先を探している」は5.8%と多くないが、年代別に分析すると20代以下では11.8%と1割を超えた。若年層のエンジニアにとって、技術者コミュニティは職場探しの場にもなっているようだ。