「これからの新しいネットワークは、何百億台ものデバイスを分析して信頼できるか判断する必要がある」ーー。2017年7月7日、都内で開催された「IT Japan 2017」(日経BP社主催)で、シスコシステムズの鈴木みゆき社長が登壇。IoT社会でのネットワークなどの講演をした。

シスコシステムズ 代表執行役員社長 鈴木 みゆき氏
シスコシステムズ 代表執行役員社長 鈴木 みゆき氏
(撮影:井上 裕康、以下同じ)
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 「2020年には500億台のデバイスがネットワークに接続すると言われている」と鈴木社長は述べる。コネクティッドデバイス、コネクティッド工場、コネクティッドハウスなど、IoTを中心にした社会では、ネットワークエンジニアの役割が複雑になり、ネットワーク機能を改善する必要があるとする。また、ネットワークにつながった機器が増えるにつれサイバー攻撃も増加するとし、セキュリティの強化が必須であるとした。

 シスコシステムズは、2017年6月に新しいネットワークの構想である「The Network. Intuitive.」を発表している。人間の意図を理解して、数百万台規模のデバイスの状態を数分で理解できるようになるという。「日本は観光立国や世界最先端IT国家を提唱しており、安全・安心なネットワークを構築し、堅牢なセキュリティで守る必要がある」とした。