壊れたハードディスクのデータを復元するデータ復旧サービス。どのような工程でデータを復旧するのかを知っておくと、復旧につながる情報を依頼時に効率よく伝えられる。データ復旧の現場を写真でレポートする。

 バッファローは2017年6月2日の「バッファロー正規データ復旧サービス」サービス開始に当たって、中度以下の論理障害と軽度な物理障害のデータ復旧を試みる施設を公開した。この施設で実際にどのようにして復旧されるのか。基本的な作業の流れを見ていこう。

バッファローが公開したデータ復旧施設。バッファロー東京支店内にある。
バッファローが公開したデータ復旧施設。バッファロー東京支店内にある。
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 最初はユーザーからのデータ復旧依頼の受け付けだ。電話またはWebでデータ復旧を依頼する。送付にかける時間が惜しいなら、ユーザーの手で壊れたストレージを復旧施設に直接持ち込むことも可能だ。持ち込みによる受け付けでは、その場で診断結果と見積もりを提示してもらえる。この時、重要なファイルの種類や拡張子、暗号化の有無など、復旧作業をスムーズに進めるための情報を伝える。ただし地上デジタル放送の録画データや違法なコンテンツは非対応だ。

データ復旧の受付。電話とWebのほか、東京・名古屋・大阪の各施設に故障した機器を直接持ち込める。
データ復旧の受付。電話とWebのほか、東京・名古屋・大阪の各施設に故障した機器を直接持ち込める。
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 ユーザーが送った復旧対象の外付けストレージやNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)は、技術者の手によって分解され、ハードディスクを取り出される。ドライブには、受付の際に割り当てられた管理番号を記したバーコードシールを貼付する。

ストレージ機器の場合は、機器を分解してドライブを取り出す。
ストレージ機器の場合は、機器を分解してドライブを取り出す。
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