NTTドコモやau(KDDI)よりも業界参入が遅かったこともあり、料金施策にはアグレッシブな姿勢を示してきたソフトバンク。最近だと、昨年他社に先駆けて20GBと30GBの大容量プランを導入したことが記憶に新しい。つながりやすさや通信速度では他社に見劣りすることがあったとしても、「料金プランは最もお得」と認識している人が多いのではないかと思う。

 ソフトバンクの利用料は本当に安いのか? さっそく検証してみよう。

ソフトバンクの料金プランはドコモとauのいいとこ取り

 ソフトバンクの基本使用料は、国内通話が話し放題の「スマ放題」と、5分話し放題の「スマ放題ライト」、そして無料通話が含まれない「ホワイトプラン」から選べる。どのプランも月額300円の「ウェブ使用料」は必要だ。

ソフトバンクのスマートフォン料金の基本構成
ソフトバンクのスマートフォン料金の基本構成
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 スマ放題とスマ放題ライトは、ユーザーが選べるデータ定額と組み合わせて契約する。なお家族で利用する場合は、そのうち1人が契約したデータ定額をシェアすることもできる。これらは、ドコモの料金プランと同じ仕組みだ。

 ホワイトプランは、ソフトバンクがスマ放題を導入する前から提供しているプランである。月額934円で、通話料は20円/30秒の従量課金となる。なおホワイトプランは、7GBまで使える「パケットし放題フラット for 4G LTE」への加入が必須となる。auが提供する「LTEプラン」+「LTEフラット」と同等のプランだ。

 ソフトバンクの料金プランは、ドコモとauが提供するプランを網羅したものと言ってよいだろう。個人で使う場合、データ通信が少ない場合と多い場合、家族で使う場合、あらゆる利用スタイルに対応するプランが用意されており、そこがソフトバンクのアドバンテージといえるだろう。ただし、「docomo with」や「auスマートバリュー」といった独自の割引を適用していない場合のドコモやauの料金と比較して大きな差があるわけではなく、特に“お得”というわけではない。