au(KDDI)のスマートフォン向け料金プランは、新旧が混在している。ほかの携帯電話事業者と同様の、通話がかけ放題となるサービス「カケホ」「スーパーカケホ」に加えて、通話定額が導入される前から提供している「LTEプラン」も選べることが特徴だ。またNTTドコモにはない、1GBのデータ定額サービスも用意されている。

 この1GBプランはライトユーザーにとって本当にお得なのか? という点を中心に、auの料金プランの賢い選び方を検証する。

auの料金プランは、3タイプから選べる

 auのスマホの利用料金は、基本使用料とデータ定額サービスの組み合わせで決まる。

auのスマートフォン向け料金プランの基本構成
auのスマートフォン向け料金プランの基本構成
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 基本使用料は、国内通話がかけ放題の「カケホ」と、5分以内の通話がかけ放題の「スーパーカケホ」、さらに通話料が従量課金の「LTEプラン」から選べる。どのプランでも、インターネット接続サービス「LTE NET」の加入は必須だ。

 データ定額サービスは、プランによって選択できるサービスに制約がある。カケホは2GB/3GB/5GB/20GB/30GBを選択でき、スーパーカケホでは1GB/3GB/5GB/20GB/30GBとなる。そして、LTEプランは、月に7GBまで使える「LTEフラット」しか選べない。

 auは、ひとつのデータパックを家族で分け合えるサービスは提供していない。しかし、余ったデータを0.5GB単位で家族に譲渡できる「データギフト」を利用可能だ。また、データ定額5(5GB)〜データ定額30(30GB)は、余ったデータ容量を翌月に繰り越せて、それをデータギフトに充てることもできる。

 端末購入割引は「毎月割」1種類だ。割引適用期間は24カ月で、割引額は機種によって異なる。

ライトユーザーは、データ定額1(1GB)を選ぶべき?

 auの最安プランは、スーパーカケホ+LTE NET+データ定額1(1GB)の組み合わせで、月額4900円だ。なお1GBでは足りない場合は、0.5GB(550円)、1GB(1000円)の単位でデータ容量をチャージ(追加購入)できる。

 しかし頻繁にチャージするのなら、カケホ+LTE NET+データ定額2(2GB)を選ぶことをおすすめしたい。なぜなら、スーパーカケホ+データ定額1の組み合わせだと毎月割が適用されないが、カケホ+データ定額2の組み合わせなら毎月割が適用されるからだ。

スーパーカケホ+データ定額1を選択した場合と、カケホ+データ定額2を選択した場合の料金試算例
スーパーカケホ+データ定額1を選択した場合と、カケホ+データ定額2を選択した場合の料金試算例
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 毎月割の割引額は機種によって異なるが、例えばXperia XZsを購入した場合は、月額1611円(税別だと1492円)×12カ月が割り引かれる。これを税抜での相当額に置き換えて計算すると、1GBプランよりも108円高くなるだけ。これで1GB多く使えて、電話も話し放題になる。

※KDDIは税別で料金を表示しているが、端末代金および毎月割は税込で表示している