「シンプルプラン」や「docomo with」など、続々と新しい料金プランを導入しているNTTドコモ。家族で加入するなら「月額280円からスマホが使える」としているが、その激安料金で使うには何か制約があるのか。あるいは、今はもう「ドコモは高い」という見方は勘違いになってしまっているのか?今回は、ドコモのスマートフォン料金を解説しよう。

ドコモの料金プランは、3キャリアの中では最も複雑

 NTTドコモのスマホの利用料金は、基本使用料とパケットパックの組み合わせで決まる。そこに端末代金の分割払い分が加わるという形になる。

NTTドコモのスマートフォン料金の基本構成
NTTドコモのスマートフォン料金の基本構成
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 基本使用料は、国内通話がかけ放題の「カケホーダイプラン」と、5分以内の通話がかけ放題の「カケホーダイライトプラン」から選べる。

 パケットパックは、ひとりで利用する場合と、家族で分け合う場合とで異なる。ひとり向けのパケットパックは2GB/5GB/20GB/30GBから選べる。家族で共有する場合は5GB/10GB/15GB/30GB/50GB/100GBから選べて、子回線は月額500円のシェアオプションで利用できる仕組みになっている。

 さらに、どのプランでも、インターネット接続基本料として1回線ごとにspモード(月額300円)に加入する必要がある。

 ここまでは、他のキャリアと大きな違いはないので、すんなり理解できるのではないかと思う。分かりにくいのは、2017年5月24日から「シンプルプラン」が追加されたこと。これは、シェアパックおよびシェアオプションを利用する人だけが加入できるプランで、通話定額は含まれないが、月額980円の基本使用料で利用できることが特徴だ。

機種変しない限りずっと割り引くdocomo with

 さらに、6月1日からは「docomo with」という端末購入割引が追加された。これは、対象端末を購入すると自動的に適用され、毎月の利用料から1500円が割引されるというプランだ。

 ドコモの端末割引は従来、購入する機種によって割引額が異なる「月々サポート」と、一部機種を対象に1年以上の継続利用を条件に端末代金を大幅に値引きする「端末購入サポート」の2本立てだった。これらは、端末価格を実質的に値引きする施策といえる。これに対して「domoco with」は、そもそもの対象機種の端末価格が安めであり、さらに機種変更しない限り割引が続く。

 ここから言えることは、料金面でのドコモの強みは、家族向けのシンプルプランとシェアオプション、そして端末割引のdocomo withにあるといえる。そこで次に、docomo withがどんな人に向くプランなのかを検証してみたい。