常時稼働のサーバーを持たずにシステム基盤を構築する「サーバーレスアーキテクチャー」。運用コストが下がるとうたわれる一方、従来のシステム開発と勝手が異なる点も多いという。現場の一線で活躍するITエンジニアの解説などを基に、実力を探る。
常時稼働のサーバーを持たずにシステム基盤を構築する「サーバーレスアーキテクチャー」。運用コストが下がるとうたわれる一方、従来のシステム開発と勝手が異なる点も多いという。現場の一線で活躍するITエンジニアの解説などを基に、実力を探る。
サーバーレスアーキテクチャーは、サーバーありのシステムと異なる特徴がいくつもある。システムを構築する際にも、サーバーありのシステムとは別の注意点がある。主なものは四つだ。
サーバーレスアーキテクチャーの特徴を生かし、システムを構築する企業は増えている。アイレットが構築・運用を手掛ける毎日放送の動画配信サイト「MBS動画イズム444」の事例を紹介しよう。
サーバーレスアーキテクチャーでシステムを構築すると、アプリケーションの開発、システムの運用ともに、一般的なシステムと大きく変わる。例えば開発は実装箇所が少ないため、工数が下がりそうにも思える。だが実際には増える傾向にある。
サーバーレスアーキテクチャーが広がってきた背景は大きく二つある。一つは、突発的に大量の処理が発生するシステムが増えてきたこと。もう一つは、APIで扱いやすいクラウドのサービスが充実してきたことだ。
常時稼働のサーバー(仮想マシン)を極力使わずにシステム基盤を構築する「サーバーレスアーキテクチャー」が、クラウドサービスを利用するユーザー企業の間で注目を集めている。例えばジンズがIoT向けのシステムに、また毎日放送は動画配信のシステムに採用した。