無線LANに問題なく接続でき、ネットの閲覧やメールの読み書きも通常にできるものの、ウェブページを開くときにかなり待たされる。ローカルネットワークでのファイルコピーも時間がかかり、なんだか遅く感じられる――。
無線LANは電波が目に見えないため、速度低下の原因をつかみにくい。そこで今回は、原因を探るためにチェックすべきポイントを整理していく。
まずは子機の電波状況や設定を確認
無線LANの速度が思うように出ないときは、まず現在の状態を確認するために、パソコンなどの子機で無線LANの電波の状態を確認するとよい。無線LANの接続状態を示す何らかの目安が子機側にある。Windowsなら通知領域、AndroidやiOSはステータスバーに表示されているWi-Fiのアイコンを確認してみよう。
無線LANは電波状態が良ければ高速に、悪ければ低速になる。無線LANルーターを設置した場所から離れた場所は、必然的に電波の状態が悪くなり速度が出ない。電波の状態がかなり悪いことが分かった場合は、まずは無線LANルーターに近づいて電波が強くなる場所を探してみよう。
今どのくらいの速度で接続できているかを確認するには、無線LANのリンク速度をチェックするとよい。リンク速度は、無線LANの親機と子機が接続ごとに決める実際の通信速度のこと。値は電波状況によって変わり、規格上の最大通信速度と一致しないこともある。