2017年6月7日、東京電力パワーグリッドは、「確定通知遅延等に対する反省とそれを踏まえた今後の対策」という文書を公表した。1年以上前から続いていたシステムの不具合とそれによる業務トラブル、その再発防止策をまとめた文書だ。

 電力自由化が始まった矢先に起きた同社のシステムトラブルは、電力市場の活性化に水を差す形となった。

 旧東京電力、そして東京電力パワーグリッドの開発プロジェクトはどのようなものだったのか。何が原因でシステムの不具合が生じたのか。その真相を明らかにする。