変革テーマ | 業務上の課題 | 施策 | 推進組織 |
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「ガリバーフリマ」の継続的なサービス向上 | 開発速度の遅さ | 開発体制の刷新 | TeamX内の担当者6人(常駐技術者含む) |
実施時期 | 効果 | 苦労した点 |
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2016年1月以降 | 開発速度の向上、事業部門との連携強化 | サービス開始後にシステムの内部構造を刷新したこと |
「新規事業や新サービスを次々と生み出し、日々サービス改善を続けている。そのために、事業部門と一体となったシステム開発体制を実現した」。中古車の買い取りと販売を手掛けるIDOM(旧:ガリバーインターナショナル)のIT部門であるTeamXの菱沼大チームリーダーはこう語る。
IDOMはこれまでも、ITを駆使したビジネスモデルで競合他社と差異化を進めてきた企業。中古車オークションの相場データをリアルアイムに収集し査定額を算出する「本部一括査定システム」が長く同社の成長を支えてきた。
ただ、国内の新車市場が低迷するなど事業環境は厳しさを増している。そこでIDOMが力を入れ始めたのが新規事業や新サービスの創出である。個人間の中古車売買を仲介する「ガリバーフリマ(旧:クルマジロ)」、チャットによるクルマ検索サービス「クルマコネクト」、月額定額のクルマ乗り換え放題サービス「NOREL」などだ。
事業の立ち上げを優先
ガリバーフリマのサービスを開始したのは2015年9月。その約半年前の2015年3月からシステム開発に着手した。中古車の買い取りと販売を手掛けてきたIDOMにとって、CtoC(消費者間取引)事業は未知の領域。どんな仕様のシステムが最適なのか当時は明確にはわからなかった。しかし、既に競合他社が同様のサービスを開始し始めていたこともあり、いち早く事業を立ち上げなければならなかった。
当時出した結論は「サービスを開始してからシステムを適宜改修する」というもの。しかし、その道のりは平坦ではなかった。
外部のITベンダーに依頼して“突貫工事”でシステムを開発したものの、初期段階の品質は決して高いものではなく、サービス開始後に大小様々な不具合が露見した。「ピーク時は1カ月の開発工数のうち、3分の2ほどがバクフィックスだった」と菱沼チームリーダーは打ち明ける。