変革テーマ | 業務上の課題 | 施策 | 推進組織 |
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入居者に対するサービス向上 | 他社との差異化が困難 | 家電や鍵の遠隔操作サービスの提供 | コーポレート業務推進統括部を中心とした全社横断的プロジェクトチーム |
実施時期 | 効果 | 苦労した点 |
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2016年10月以降 | 入居者満足度の向上 | 契約が終了した顧客について、スマホアプリの利用権限を失効させること |
敷金ゼロ、家具・家電付き、インターネット接続サービス付き、光熱費込み――。特徴のあるアパートの賃貸事業を手掛けるレオパレス21が、IoT(インターネット・オブ・シングズ)の活用に力を入れている。「全社を挙げてIoT活用に取り組んでいる。テクノロジーを使って物件の付加価値を高め、他社と差異化する」。瀬口絵美コーポレート業務推進統括部コーポレート業務推進第1部企画2課主任はこう話す。
直近では、スマートフォンを使って外出先からでも家電を操作できる「Leo Remocon(レオリモコン)」を開発。2016年10月以降に建設された新築物件に備え付けている。
Leo Remoconは、スマートフォンと無線通信する機能を持つ学習リモコンである。本体にボタンなどはなく、スマートフォンの専用アプリで複数の家電を操作する。アプリ画面をタップするだけでなく、音声による操作も可能だ。
Leo Remoconには温度、湿度、照度のセンサーが付いているので、外出先から部屋の温度などを確認できる。例えば、夏場ならば、家に帰る電車のなかで部屋の温度を確認し、帰宅直前にエアコンをつける、といったことが可能だ。さらに、スマホのGPS機能を使い、自宅に近づいたときにエアコンの電源を自動でつけたり、自宅から離れると照明を自動で消したりできる。
退去時にはアプリを使用不能に
Leo Remoconの開発を検討し始めたのは2015年末。学習リモコンの「iRemocon」の開発を手掛けるベンチャー企業のグラモがレオパレス21に提案したことがきっかけだった。コーポレート業務推進統括部が中心となり、社内の関係部署のメンバーを集めてプロジェクトチームを発足。経営層の承認を経て2016年4月には、新築の全物件に導入することが決まった。