「Magenta」の音楽AIが作曲・出力した音楽ファイルを譜面として見たところ。聞きやすい“音楽”に仕上がっている。
「Magenta」の音楽AIが作曲・出力した音楽ファイルを譜面として見たところ。聞きやすい“音楽”に仕上がっている。
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 どこかで耳にしたバッハ調の曲を、AIが自動で作曲してくれる。そんな芸術領域に特化したAIを開発するプロジェクトが米グーグルの「Magenta」だ。“音楽の父”とも呼ばれるバッハの楽曲を学習させたAIのプログラムを公開している。

芸術AI「Magenta」をインストール

 Magentaを利用するには、Magenta本体とAIの基礎データとなる学習済みモデルが必要だ。ここではMagentaプロジェクトがコンテナー管理ソフト「Docker」向けに提供する設定済みの環境を利用する。動作環境は、前回も利用したUbuntu 16.04 LTS。Ubuntu環境がない場合は、配布ページから「ubuntu-16.04.2-desktop-amd64.iso」をダウンロードし、DVDやUSBメモリーに書き込んだインストールメディアからインストールしておく。

 準備ができたら、Ubuntuにログインして「端末」を起動し、次のコマンドでDockerをインストールする。

$ sudo apt update
$ sudo apt install docker.io
$ sudo gpasswd -a $USER docker

 インストール後、Dockerの導入時に施された設定を反映させるために、いったんUbuntuからログアウトして再ログインする。