線画のイラストを自動で着色する「PaintsChainer」。
線画のイラストを自動で着色する「PaintsChainer」。
線画の出所:Grimm's Household Tales, 1912(以下同じ)
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 線で描いたイラストに自然に色を付けてくれる人工知能(AI)が「PaintsChainer」だ。公式サイトで試せるほか、Preferred Networksが開発した機械学習ライブラリである「Chainer」上で動くプログラムや学習モデルを公開しており、パソコンでも動かせる。

設定済みの環境をインストール

 PaintsChainerは、Webアプリケーションとして動作する。AIにサーバー経由でアクセスする作りだ。ここではサーバーを設定する手間を省くために、コンテナー管理ソフト「Docker」を利用して設定済みのPaintsChainerを起動する。

 Dockerコンテナーは、ChainerおよびChainerを操作するプログラム言語「Python」の実行環境、ChainerPaintsのプログラムをまとめた仮想OS環境だ。Dockerの動作環境として、初回でも利用したLinuxディストリビューション「Ubuntu 16.04 LTS」を使う。Ubuntu 16.04 LTSは、配布ページから「ubuntu-16.04.2-desktop-amd64.iso」をダウンロードし、DVDやUSBメモリーに書き込んだインストールメディアからインストールできる。