市販のバックアップソフトでは、ユーザーのさまざまな利用環境に合わせて、スケジュールや対象を細かく設定してバックアップしたり、復元したりできる。フリーのバックアップソフトやWindows 10の標準ツールに比べると、機能が豊富で自由度が高い。今回はAcronis(アクロニス・ジャパン)の「True Image 2017」を使い、ストレージのクローン機能やイメージファイルを使った環境の移行機能などを紹介しよう。
クローン元とクローン先を指定して簡単作業
Acronisは、バックアップ関連のソフトやサービスを扱う老舗のソフトメーカーだ。「True Image」シリーズは、そのAcronisが開発しているバックアップソフト。2017年5月末時点の最新版はバージョン2017で、最新のハードウエアにも積極的に対応している。PC1台で利用できるダウンロード版の価格は4980円。このほか1年間の利用が可能で、後述するインターネットストレージの利用権も付与されるサブスクリプション版も用意している。
まずはSSDへの交換で便利なクローン機能を使ってみよう。True Image 2017では、左に各機能をまとめたタブがあり、そのタブにまとめられた機能のボタンを右のウインドウに表示する。クローン機能は、左の「ツール」タブ内にある「ディスクのクローン作成」ボタンを押して呼び出す。