クラウド、ワークスタイル変革、IoT(Internet of Things)、スマートファクトリー、ビッグデータ、モバイル、セキュリティなど、ICTの最新トレンドにフォーカスする総合展「Cloud Days 名古屋 2017」(主催:日経BP社)が2017年5月30日、名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開幕した(写真)。131社が出展・協賛し、2日間にわたって56セッションに及ぶキーノートやセミナーを開講する。

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 初日午前10時からのキーノートスピーチでは、積水化学工業経営管理部情報システムグループ長の原和哉氏が「クラウド環境で動作する内製のグループウェアでワークスタイル変革を図る積水化学」と題して講演した。内製のOSSグループウェア「Smile」をAmazon Wev Services(AWS)上で運用し、ユーザー要望にきめ細かく応えて、ワークスタイル変革を進めている実態などについて伝えた。

 正午からのキーノートスピーチには、i Smart Technologies社長兼CEO(最高経営責任者)の木村哲也氏が登壇する。「『町工場でも成果の出せるIoT!』~昭和の機械も接続~」と題して、安価なセンサーを使って自社開発で実現した生産ラインのIoT化などを紹介する。

 さらに午後4時10分からは、6月末での引退を発表しているアイドル嗣永桃子さんが登場。「もし、嗣永桃子が情シス部長だったら?~アイドルと実現する、超デジタル変革~」と題する特別企画で、嗣永さんがもし情報システム部長だったらどんなデジタル変革を実現するのか、野村総合研究所コンサルティング事業本部ICT・メディア産業コンサルティング部上級コンサルタントの鈴木良介氏が解説する。なお本特別企画への参加は抽選制で申し込みは終了している。

 続く2日目(5月31日)の午前10時からのキーノートスピーチでは、「リクルートが展開する機械学習API『A3RT』と、基盤としてのクラウド活用について」と題して、リクルートテクノロジーズビッグデータ部ビッグデータプロダクト開発グループの奥田裕樹、松田徹也の両氏による講演を開催。より早く、簡単に様々なサービスに適用することを目的に統合しAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)として提供している機械学習ソリューションについて紹介する。

 2日目午後12時からのキーノートには、経済産業省経済産業政策局新規産業室新規事業調整官の石井芳明氏が登壇し、「クラウドやIoTを活用した新事業創造への期待」と題して、具体的な活用事例を交えながら講演する。

 Cloud Days 名古屋 2017は、ワークスタイル変革 名古屋 2017、FACTORY名古屋 2017、IoT Japan 名古屋 2017、セキュリティ 名古屋 2017、ビッグデータEXPO 名古屋 2017、モバイル&ウエアラブル 名古屋 2017、の各専門展で構成するICTの総合展。同展の模様は適時、ITproで速報する。会場では、Japan VR Summit Nagoya 2017を同時開催する。