大手IT企業の2017年3月期の通期決算が出そろった。富士通、日立製作所、NEC、NTTデータの4社における国内外の事業や企業の抱える課題が見えてきた。アナリストのコメントを基に辛口に採点した。
連載
2016年度決算、辛口通信簿
目次
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不振のNEC、製造業向けは堅調も「予想以上に厳しい状況に」
大手ITベンダーの2017年3月期の通期決算を基に辛口に採点する「2016年度決算、辛口通信簿」。最終回の第四回はNECだ。
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富士通、欧州の赤字は消えるが「勝ち切る未来が見えない」
富士通の2017年3月期通期業績は減収増益だった。アナリストの評価は、2018年3月期への期待が高い。欧州での構造改革の成果がしっかりと現れるとのみているからだ。 一方、課題に対する取り組みの進捗についての評価は芳しくない。
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好業績のNTTデータ、北米事業で相乗効果を発揮する具体策を
2017年3月期の通期決算で過去最高収益を達成したNTTデータ。課題は北米事業で、グループ企業間の相乗効果を発揮すること。コスト削減や経営の迅速化に向けた具体策を示すことが今後の成長に欠かせない。
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日立、業績成長に期待できるが「Lumadaが物足りない」
日立製作所の2017年3月期通期決算は、事業再編で連結業績から外れた子会社の業績や為替変動の影響で減収減益だった。売上高は前年同期比8.7%減の9兆1622億円、営業利益は同7.5%減の5873億円だった。課題が残るが悪くなかった――。アナリストの評価はまずまずだ。
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