「情シス以外ならどこでもいい」。

 こう嘆願して東レに入社したものの、大森正明氏は情報システム部門に配属された。遡ること40年前の話だ。「しょげてもいられない。今自分は何ができるのか」。大森氏は持ち前の好奇心と行動力で情シスでのやりがいを見い出した。

 その後、大森氏はシステム企画開発部長やシステム運用部長、システム子会社社長を歴任。IT畑だけでなく、事業部門で業務改革を進めたり、現在は経団連会長を務める榊原定征氏の下で経営企画室にも在籍して事業部門の中期経営課題を立案したりした。

 2015年からは日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)で新人研修アドバイザーを務め、2016年からはマイグレーションサービスに強みを持つソフトロードの顧問に就いた。

 本特集では、大森氏が自身の経験を基に、情シスの新人SEや若手SEが前向きに生き生きと働くためのヒントを送る。