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若手情シスSEに送る幸せのヒント

プロジェクトやスキルアップがうまくいかない?まずは「問題」と「課題」を使い分けよう

大森 正明=ソフトロード顧問 2017/05/18 日経コンピュータ

 システム構築プロジェクトでは一般的に、まずニーズを調査して課題を設定します。ただ、システム構築でなくても、事業の中期計画や自分のスキルアップ計画など、何かしらの計画を立てる時にはなりたい姿(to be)に向けての課題をまずは設定します。課題が設定できれば、次は課題で掲げた目標を実現するための行動計画を作り、それを粛々と実行に移します。

 こう書くと簡単そうですよね。どんなプロジェクトでも完遂できそうです。ただ現実はそんなにうまくいきません。

 なぜうまくいかないのか。それはおおもとの課題の設定が誤っているケースが多いからです。でも安心してください。ちょっとの言葉の使い方で明確に課題が分かってきますよ。

 さて、ここで質問です。皆さんは「問題」と「課題」を区別して使っているでしょうか?おそらく違いを意識して使っている方は多くは無いかと思います。

 ここがポイントです。今後は是非意識して使い分けるようにして下さい。この二つには順序があります。「問題」に気付いて、それから「課題」を設定するのです。

 「問題」とはあるべき姿・ありたい姿に対して現状が下回っている状態を言います。大切なポイントは、問題とは「状態」を指すという理解です。

 道路に穴が空いている、体重が自分の理想より5㎏オーバーしている、TOEICのスコアが目標600点に対してまだ500点である――などは全て状態であり問題です。

 問題を見つけるには目標を持っている必要があります。その状態を脱したら今より改善されるという“前向きな問題”を見つけるには高い目標が必要なのです。

 一方の「課題」は理想から下回った状態からありたい状態に変化させる行為です。課題とは「行為」なのです。

 行為なので達成目標と期限があります。そして、行為には自分の意思と行動があります。なるべく具体的に、何をいつまでにどうするまで掘り下げて、具体化をします。

 実際には全ての課題に取り組めないので選択と重みづけが欠かせません。ここまで来たら選択と重みづけした結果を、課題を実現するための「行動計画」にブレークダウンして実行に移します。

 一般に企業で「中計」といえば中期経営計画ですよね。ただ私が勤務していた東レでは「中経」は中期経営課題でした。3年ごとに中経を策定し、「アクションプログラム(行動計画)」にブレークダウンして、毎年の予算に応じて実行に移しています。

 志の高い課題は達成する以前に、設定すること自体が難しいと感じています。いろいろな制約、与えられた(と思い込んでいる)制約に縛られて発想が制限され、課題設定そのものがうまくできない、あるいは矮小なものになってしまうものです。

 志の高い課題を設定するためのヒントは、「制約を外してみる」です。私はかつて課題設定で迷っている部下に次のように話しました。

 「君たちはこれまで与えられた制約の中でベストを尽くしてきたのだから、現状はベストソリューションに近いだろう。今の制約のままではこれ以上良くなる余地は少ないかも知れない。だから志の高い課題設定をするためにも制約を外して考えてみてほしい」と。

 制約を外すと発想が自由になり、見えるものやできることが大きく広がります。制約とは例えば、今までの仕事の進め方、暗黙の了解、業界の慣習、予算、要員、時間などです。

 若者は発想が素直で豊かです。外せそうな制約のうち、一番外しやすく効果が大きそうな制約から順番に外してみると、思った以上に高い課題を設定できることでしょう。

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