猛威を振るうランサムウエア。近年になってランサムウエアが増えている理由の一つは、ビットコインなどの仮想通貨の普及だ。仮想通貨は匿名性が高いので、攻撃者は正体を知られることなく身代金を入手できる。
ただ、国内では仮想通貨よりも、Amazonギフト券のようなプリペイドカードのほうが重宝されているようだ。警視庁は、「『プリペイド買ってきて』と言われたら、詐欺を疑ってください」とまで言っている。
特殊詐欺の被害額は半年で186億円
警察庁は8月上旬、2017年上半期における「特殊詐欺」の認知・検挙状況を公表した(警察庁の発表資料)。
特殊詐欺とは、振り込め詐欺およびそれに類似する手口の詐欺の総称。面識のない不特定の人に対し、電話やメールなどを用いて現金などをだまし取る。いわゆるオレオレ詐欺や架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺などが該当する。
以前、以下の記事で紹介した詐欺も特殊詐欺に該当するだろう。
この詐欺では、面識のない人に「1億円当たりました」というメールを送信。1億円を受け取るためには手数料が必要だとして、総額120万円以上だまし取られた。
警察庁によれば、2017年上半期における特殊詐欺の認知件数(発生件数)は8863件だという。