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VPNの素朴な疑問

VPNサービスはコスト重視で選ぶと失敗する?

堀内 かほり=日経NETWORK 2017/05/15 日経NETWORK
出典:日経NETWORK 2016年10月号pp.44-45
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

Q. VPNサービスはどれを選べばいい?

A. サービスの特徴を押さえ、目的や条件に応じて選ぶ

 VPNを構築するには、通信事業者のVPNサービスを利用する方法と、自分でVPNルーターを購入して構築する方法がある。まずはVPNにはどのようなタイプがあり、どんな特徴があるのかを押さえておこう。そのうえで、自社の目的や重視する条件に合ったものを選ぶとよい。

 通信事業者の閉域網を利用するVPNサービスとして提供されているものには、IP-VPNと広域イーサネットがある。

VPNの種類と特徴
通信事業者のVPNサービスを利用する方法と、自前でVPNルーターを用意して構築する方法がある。VPNサービスでは、レイヤー3とレイヤー2の2タイプが提供されている。
[画像のクリックで拡大表示]

 IP-VPNは、通信事業者の閉域網内でMPLSというプロトコルを使ってデータを転送するサービス。利用できるプロトコルはIPのみで、経路数の制限があるなどルーティングの自由度は低い。拠点数が多いケースや、ルーターの設定・管理を通信事業者に任せたいといったケースに向く。

 広域イーサネットは、閉域網内でユーザーごとにVLANを設定し、各拠点を接続するサービス。プロトコルは自由で、特定セグメントを他の拠点に見せないようにするなどエンジニアの腕次第で複雑な制御ができる。その分、設計や管理の手間がかかる。IP-VPNでは目的の設計や制御ができないケースなどで広く利用されている。

▼VPN
Virtual Private Networkの略。インターネットなどを介していても、暗号化などによりほかの利用者からは通信内容がわからないようにして、専用線ネットワーク相当の機能を実現する。通信事業者の閉域網を利用する形態もある。
▼広域イーサネット
インターネットVPNやIP-VPNのようにデータをカプセル化しないため、VPNと呼ばないことがある。ここでは、通信事業者のラインアップにある通り、VPNサービスとして解説する。
▼MPLS
Multi Protocol Label Switchingの略。
▼VLAN
Virtual LANの略。物理的なネットワーク構成に依存しない仮想的なセグメントを作る技術。

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