「固定電話」の仕組みが2024年に一変する。NTTグループが加入電話やISDNのコアネットワークをIP網に切り替えるからだ。光回線やモバイルブロードバンドが普及した昨今は過去のサービスと思われがちだが、企業が使う通信インフラとしてはまだまだ現役。金融や流通小売をはじめとした様々な業界の企業システムを支えている。固定電話のIP化は、こうしたシステムにどのような影響を及ぼすのか。
連載
どうする?固定電話のIP移行
目次
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約40万社にシステム再点検が必要、EDIの「2024年問題」
NTTの最新計画では、固定電話のバックボーンをIP網に切り替える作業は2024年初頭に始まり1年後に完了する。ISDNや加入電話をデータ通信回線として利用している企業は、残り7年弱の間に自社システムの対応状況を把握し、対策を決めておく必要がある。
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終焉迎えるISDNのデータ通信、代替策は十分か?
固定電話のIP網への移行に伴い、NTTはISDNを使うデータ通信サービス「INSネット」の「ディジタル通信モード」も終了する。今もISDNを利用している顧客の声にどう対応していくか、NTT東日本の担当者に聞いた。
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バックボーンを交換機からルーターに刷新、NTTが描く固定電話のIP化
NTTが2024年をめどに進める固定電話のIP化。大きく変わるのはNTT側の通信設備だ。全国に張り巡らせた交換機のネットワーク「PSTN(公衆電話交換回線網)」を、ルーターやサーバーで構成するIPネットワークに切り替える。固定電話のIP化はどのように進み、企業にどんな影響があるのだろうか。
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