マイクロソフトのクラウドサービスといえば、Office 365のほかに「Microsoft Azure」が思い浮かぶ。2017年3月、日本国内でAzureの障害が複数回発生した。Azureで障害が発生したとき、Office 365に影響はなかったか。Office 365の販売パートナーに尋ねると、「Azureの障害でOffice 365が止まったという話はあまり聞いたことがない」という。ただ全くないというわけではない。Azureと連携する機能では、影響を受けてしまう。
マイクロソフトは当初、日本を含むアジア向けのAzureやOffice 365のサービスをシンガポールや香港のデーターセンターから提供していた。その後、2014年からはOffice 365はAzureとともに国内データセンターから提供されている*1。
国内のデータセンターといっても、国内1カ所ではなく、物理的に離れた東日本と西日本の2地域(リージョン)で運用している。さらに、それぞれのリージョンに複数のデータセンターがあり、冗長化を図っている。