「クラウドサービスだから我が社には関係ない」「単なるOffice ソフトの月額利用版では?」といったOffice 365に対する誤解を持つIT担当者は少なくない。Ofiice 365は、ユーザーごとにクラウドサービスやローカルで使うOffice ソフトの使用権を提供するサービスだ。2011年の登場から6年が経過し、提供されるクラウドサービスは、メールやグループウエア、データ共有、さらにはAIを使った行動解析まで広がり、全貌が把握しにくくなった。そこで、Office 365のクラウドサービスとOfficeソフトの使用権を、目的ごとに分類したので順番に見ていこう。
クラウドサービスは、大きく「メール/スケジュール」「ファイルなどの情報共有」「Officeスイート」「セキュリティ」「共同作業」「コミュニケーション」「行動・データ分析」に分けられる。Office 365では、契約のプランごとにどのサービスが利用できるかが決まっている。
Office 365の核となるのは、メール/スケジュールの「Exchage Online」。これに、ファイルなどの情報共有を行う「SharePoint Online」と「OneDrive for Business」、コミュニケーションツールとしてWeb会議やインスタントメッセージングサービスの「Skype for Business」などがよく使われる。