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ICT研インサイト

「ヒトの認識の外側」を認識する

菊池 隆裕=日経BP総研 イノベーションICT研究所 2017/09/05 イノベーションICT研究所

 少し前になるが、AI(人工知能)の進化と科学的発見について、ソニーコンピュータサイエンス研究所の代表取締役社長を務める北野宏明氏の見解を聞く機会があった。6月に開催された「Infinity Ventures Summit(IVS)2017 Spring Kobe」で行われた著名な4人の研究者による対談だ。

IVS2017の対談の様子。左から、ソニーコンピュータサイエンス研究所のシニアリサーチャー 茂木健一郎氏、大阪大学大学院基礎工学研究科 栄誉教授の石黒 浩氏、東京大学大学院医学系研究科/理化学研究所 教授の上田 泰己氏、ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長の北野 宏明氏
[画像のクリックで拡大表示]

 90分の対談は、刺激的なやりとりが続いたが、特に印象的だったのが「科学的発見とは、大きな仮説空間の探求から生まれる」「自然法則が、人間が理解できる形になっている保証はない」という北野氏の発言だった。

 加えて言うと、同氏の「言語とは近似で、我々は近似で議論している」という趣旨の発言については、言語によるコミュニケーションを生業としている私としては、「まさにその通り」とうなずくものだった。

 北野氏は、科学的な発見を「日常的なもの」にするための取り組みを推進している。AIとは気づかれずに科学的な発見に関する論文を書き、ノーベル賞を受賞しようという「Nobel Turing Challenge」だ。その土台となるのが、AIによる仮説空間の探求で、「人間がたどり着けない膨大な仮説空間を、コンピュータの力を借りて隈なく探索することで、新しい発見がある」とみているのだ。

 仮説空間の探求の例として引き合いに出されたのは、米グーグルが買収したディープマインドが開発したコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」。AlphaGo同士の対局の棋譜が、ベテランの棋士ですら見たことのないものだったという。ここから、科学の領域にも、人間の考えが至らない空間があるだろうというのが北野氏の発言の趣旨である。

 科学であるなら、ビジネス分野や他の分野でも同じことが、起こり得るだろう。上記の対談を聞いたグリー代表取締役社長の田中良和氏も、IVSの別のセッションで「ゲームの作り方も変わるかもしれない」といった趣旨の発言をしていた。

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