自分で避けたいサイト、他人に見せたくないサイト。小型PC「Raspberry Pi(ラズパイ)」と危険なサイトや不適切なサイトへのアクセスを遮断してくれる「DansGuardian」を組み合わせると、条件に合ったサイトをブロックするWebフィルタリングサーバーに仕立てられます。

Webブラウザーの通信を監視する「DansGuardian」で表示させたくないサイトへのアクセスを遮断。
Webブラウザーの通信を監視する「DansGuardian」で表示させたくないサイトへのアクセスを遮断。
[画像のクリックで拡大表示]

 DansGuardianは、WebブラウザーからWebサイトへの通信を監視・制限するWebフィルタリングサーバーを構築するアプリケーションです。Webブラウザーの代わりにWebサーバーにアクセスするプロキシーサーバーの「squid」を利用し、条件に合うサイトへのアクセスを制御します。

DansGuardianをインストール

 まず、DansGuardianの動作環境として公式OSの「Raspbian(ラズビアン)」をインストールします。ここではサーバー向けにGUIを省いた軽量版の「Raspbian Lite」を利用します。

 Raspbian Liteをインストールするには、公式インストーラーの「NOOBS」でネットワークインストールするか、Raspbian LiteのOSイメージファイルをダウンロードしてmicroSDに書き込みます。ここではRaspbianの配布ページからイメージファイルを入手します。2017年8月30日時点の最新版は「2017-08-16-raspbian-stretch-lite.zip」です。

ラズパイの公式OS「Raspbian」の軽量版である「Raspbian Lite」をダウンロード。画面右の「RASPBIAN STRECH LITE」の「Download ZIP」をクリックする。
ラズパイの公式OS「Raspbian」の軽量版である「Raspbian Lite」をダウンロード。画面右の「RASPBIAN STRECH LITE」の「Download ZIP」をクリックする。
[画像のクリックで拡大表示]