動きを検知して不審者を撮影する防犯システムを、600円台からの手のひらサイズのPCボード「Raspberry Pi(ラズパイ)」で手軽に構築してみましょう。ネットワークカメラに特化した専用OS「motionEyeOS」を使うと、GUIで簡単に設定できる監視カメラの出来上がりです。

ラズパイと「motionEyeOS」でネットワーク対応の監視カメラがすぐ作れる。
ラズパイと「motionEyeOS」でネットワーク対応の監視カメラがすぐ作れる。
[画像のクリックで拡大表示]
motionEyeOSの管理画面。Webブラウザーから映像の監視や各種設定が可能。
motionEyeOSの管理画面。Webブラウザーから映像の監視や各種設定が可能。
[画像のクリックで拡大表示]

 ラズパイは、マッチ箱大の「Raspberry Pi Zero」が600円台から、名刺大の「Raspberry Pi 3 Model B」が4000円台から購入できる格安PCボードです。ディスプレイ接続用のHDMI、PCでおなじみのUSBポートといった定番のインタフェースを備えており、超小型のPCとしてはもちろん、電子工作にも活用できます。

 ストレージはmicroSDカードで、OSをGUIで簡単にインストールできるインストーラーの「NOOBS」で公式OSの「Raspbian(ラズビアン)」やメディアプレーヤーOSの「OSMC」などを小学生でも書き込める環境が整っています。今回は、motionEyeOSの開発プロジェクトが提供するイメージファイルを使って導入済みのmicroSDカードを作成します。

motionEyeOSをインストール

 motionEyeOSのイメージファイルは、ソースコード共有サイト「GitHub」にある公式ページからダウンロードできます。

OSイメージファイルの配布ページ
OSイメージファイルの配布ページ
[画像のクリックで拡大表示]