軽量なデスクトップLinuxとして親しまれる「Ubuntu MATE(マテ)」は、4000円台のPCボード「Raspberry Pi」でも動作します。GNOME 2をベースとしたデスクトップ環境「MATE」を採用したUbuntuの派生版です(図1)。GNOME 2はUbuntu 11.04まで採用していたデスクトップ環境であり、現在のUnity+GNOME 3よりも比較的軽快に動作するといった特徴があります。

図1●Ubuntu MATEのデスクトップ画面。最初からGUI画面が表示される。
図1●Ubuntu MATEのデスクトップ画面。最初からGUI画面が表示される。
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 Ubuntu MATEにはオフィスソフト「LibreOffice」、Webブラウザー「Firefox」、メールクライアント「Thunderbird」といった本格的なデスクトップアプリが含まれています。そのため、デスクトップ環境を備えるミニPCとしてラズパイを利用したい場合に最適なOSといえるでしょう。

 Ubuntu MATEのイメージファイルは、配布ページからダウンロードできます(図2)。

図2●Ubuntu MATEの配布ページ。一番右の「Raspberry Pi」欄を選ぶ。
図2●Ubuntu MATEの配布ページ。一番右の「Raspberry Pi」欄を選ぶ。
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 「Raspberry Pi」欄の「Via Direct Download」をクリックし、「ubuntu-mate-16.04.2-desktop-armhf-raspberry-pi.img.xz 」を入手します。Raspberry Pi 2とRaspberry Pi 3に対応しています。