20年前、パソコンの大量導入によって大幅に効率化されたはずのオフィスワーク。ところがまだまだ手作業は残っている。「書類を見ながら業務システムにデータ入力」「ウェブの画面からデータをコピーしてエクセルにペースト」―。システム化するにはコストがかかりすぎるという理由で、人手を介する転記や再入力作業が山積みだ。

 そんな状況を打破する技術として注目を集めるのが「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」。定型的なパソコン操作を、ソフトウエアのロボットに代行させて自動化を図るものだ。注目が集まったのは2016年だが、先んじて導入した企業は既に成果を出し始めている。

 どんな作業を自動化できるのか、現場への導入はどう進めればいいのか。先行企業13社に密着取材し、勘所を明らかにした。