パソコンにおける操作や作業の手間を省いていかに素早くするか、それが「パソコンの時短」だ。時短を考えるときまず目を付けるべきなのが、「頻度の多い操作」だ。頻繁に行う操作ほど、時間を短縮できれば効果も大きい。まずは、Windowsやアプリケーションの起動について考えてみよう。

 Windowsを起動したり、スリープから戻ったりするたびに必要になるのがサインイン。パスワードの文字数が多いほど安全性は高くなるが、毎回の入力が面倒になる。

 そこで、ここではサインインを効率良く行い、頻繁に使うアプリケーションを素早く起動するためのテクニックを紹介する。パソコンの状況や自分の使い方を考えて、「最適な起動」の方法を選択しよう。なお本特集では、Windows 10を例に説明する。

ポイントは時短と安全のバランス!Windowsのサインイン方法を変えてみる

 Windowsユーザーが最初に目にするサインイン画面。そこで入力するMicrosoftアカウントのパスワードは、半角英数字8文字以上(大文字、小文字、数字などのうち2種類以上使用)。毎回入力するのは少々面倒だ。

 そこでWindows 10では、パスワードの代わりに4桁以上の数字で構成する「PIN」を使うことができる。Microsoftアカウントのパスワードはクラウド上に保存され、別のパソコンからもサインインできるのだが、PINはそのパソコン内に保存される。

パスワードの代わりにPINを使うには、設定画面で「アカウント」を選択し、「サインイン オプション」から「PIN」の「追加」をクリック
パスワードの代わりにPINを使うには、設定画面で「アカウント」を選択し、「サインイン オプション」から「PIN」の「追加」をクリック
[画像のクリックで拡大表示]
Microsoftアカウントの認証後、4桁以上の数字を指定し「OK」をクリックする
Microsoftアカウントの認証後、4桁以上の数字を指定し「OK」をクリックする
[画像のクリックで拡大表示]