スマホやPCを通じた「チャット(しゃべる)」という行為が、仕事と生活の両面であらゆる「入り口」になろうとしている。企業内の情報共有や議論はまずチャットに投稿し、定型化できる業務もチャットにつぶやけば自動的に処理される。この「チャットファースト」という状況を「組織改革」「業務の効率化」「顧客開拓」に生かしている先進企業を取り上げる。
チャットファースト
目次
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Loco Partnersの高級宿予約サイト、若年層をチャットで吸引
高級宿泊施設の予約サイト「Relux」を運営するLoco Partnersは、若い顧客層を開拓するため、チャットを使ったマーケティングに着手した。
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ライフネット生命、人は駄目だが「ボットなら話せる」
ライフネット生命保険は、LINEの企業アカウントを活用してチャットで生命保険に関する相談ができるサービスを2016年7月に開始した。ボットが相手なら気軽に話せることから、20~30代の見込み客を獲得する狙い。
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IDOM、「ガリバー」サイトでの商談成功率がチャットで2倍超に
中古車の買い取り・販売チェーン「ガリバー」などを展開するIDOMは、2016年1月にWebチャット機能で消費者の中古車探しを支援するサイト「クルマコネクト」を稼働させた。サイトから店舗に誘導した見込み客との商談成功率は、直接の来店客の約2.2倍に達するという。
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ボットが知らせる異変に看護師が急行、グッドライフケア
東京都と大阪府で訪問介護サービスなどを提供するグッドライフケアホールディングスは、被介護者の近況を共有するためにチャットを活用している。
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サイバーエージェント、監視から運用までボット化
ネット広告や音楽配信事業などを展開するサイバーエージェントでは、部門が独自の判断でビジネスチャットを導入しており、チャットボットも各部門で必要なものを開発し活用している。中でも、主力のネット広告でサービス開発を担当するアドテク本部はボット活用が進んでいる。
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箱根水道パートナーズ、「事務所に戻ってから」をやめる
箱根水道パートナーズは、漏水現場などの情報を関係者で共有し、補修工事に役立てる狙いで、ビジネスチャットを導入した。
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3rd、「プロジェクトが破滅する」を早期に察知
通販サイトの企画・構築を手掛ける3rdは、プロジェクトの問題点を早い段階で察知し、破綻の危険から救おうという発想でチャットソフトを活用している。
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ビースタイル、「会社を辞める」が減った
主婦に特化した「しゅふJOBスタッフィング」など、独自の人材派遣・求人サービスを提供するビースタイルはコミュニケーション活性化を軸とする改革を決意した。
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セゾン情報システムズ、「質問さえできない雰囲気」をなくした
ITサービス準大手のセゾン情報システムズは経営改革の一環として、2016年5月からビジネスチャットの導入を進めている。改革の重要テーマの一つに掲げたのが「組織風土の改革」だ。
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企業のピンチをチャットが救う
企業での導入に向いたビジネスチャットの提供が日本で始まったのは2011年。それから7年目を迎え、企業導入は着実に広がっている。
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