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チャットファースト

セゾン情報システムズ、「質問さえできない雰囲気」をなくした

玄 忠雄=日経コミュニケーション 2017/04/18 日経コミュニケーション
出典:日経コミュニケーション 2017年4月号pp.16-17
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 「小まめな情報共有を定着させる」「発言しやすい環境を作る」など、組織風土を改革するビジネスチャット導入例が増えている。成功企業に共通するのはITツールの導入で終わらせず、利用場面を業務や働き方の中に位置付けて、浸透させる具体的な計画と施策を取っていることだ。そうした企業の実例を紹介しよう。

 ITサービス準大手のセゾン情報システムズは経営改革の一環として、2016年5月からビジネスチャットの導入を進めている。開発遅延などトラブル案件が相次ぎ、同社は2016年3月期まで2期連続の赤字決算に転落した。改革の重要テーマの一つに掲げたのが「組織風土の改革」だ(図1)。

図2●セゾン情報システムズは組織風土を改革するためチャットを導入
経営改革の一環としてSlackを導入した。過去に定着しなかった社内ブログなどの反省から、希望者を対象に導入。意思疎通が求められる部署横断プロジェクトを手始めに、利用シーンを浸透させて徐々に利用者を増やした。
[画像のクリックで拡大表示]

 改革に携わった小野常務は「縦・横ともに組織の風通しが悪く、個人が問題を抱え込みがちだった。部門をまたぐと質問さえできない雰囲気もあった」と企業文化の問題点を挙げる。

 例えば、プロジェクトが遅延し始めるなど多少の状況の悪化は「立て直しの途中だから上長には解決後に報告すべきだ。いま報告して不安を与えてはいけない」と現場が発想する。部下の報告に「遅れずしっかりやること」といった注意が管理職の役割ととらえる傾向も「まずは自己解決する」という意識に拍車をかけた。

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