OneNoteは、マイクロソフト「Office」の1つとして提供されているソフトウエア。ここでは「Office 2016」に含まれる「OneNote 2016」を使って、ノート管理の実力を確認する(画面1)。

 なおOneNoteには、Windows 10に標準添付されるUWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)版やAndroidなどで動作するモバイル版アプリなどがある(画面2、画面3)。これらは基本的に簡易版で、制限や利用できない機能がある。

 また、Webブラウザから利用することも可能だ。OneNoteアプリケーションはWebサイトから無償で入手できる*。

*:マイクロソフトのWebサイト(http://www.onenote.com/download)からダウンロードできる
画面1●OneNoteは、Officeアプリケーションの一つで、Outlookなどと連携できる。例えばOutlookに入れた予定からノートのタイトルや概要情報を設定できる
画面1●OneNoteは、Officeアプリケーションの一つで、Outlookなどと連携できる。例えばOutlookに入れた予定からノートのタイトルや概要情報を設定できる
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画面2●Windows 10に付属するUWP版のOneNote。基本的に簡易版となり、機能制限がある
画面2●Windows 10に付属するUWP版のOneNote。基本的に簡易版となり、機能制限がある
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画面3●AndroidやiOSで動作するアプリも簡易版
画面3●AndroidやiOSで動作するアプリも簡易版
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 OneNoteは、Wordなど他のOfficeアプリに準ずる書式設定や描画機能がある。テキストや画像以外にも、手書きデータ(インク)、ファイル、数式、ビデオ、表などのさまざまなオブジェクトを、基本データ単位となる「ノート」として作成し、管理する。

 またOutlookの予定から会議の概要を取り込んだり、逆にOneNoteからOutlookタスクに自動登録が可能など、Officeアプリ間の連携機能もある。

 もちろん、欠点もある。ローカルファイルを扱う従来型のノート管理の仕組みを、OneDriveというオンラインストレージを介してクラウド化したものであり、同期処理が重く、長時間かかってしまうこともある。

 ビデオなどを入れたページが多いと、ノートブックのサイズが大きくなるので、同期に1時間以上かかることがある。このため、ノートブックのサイズをあまり大きくしないよう、複数のノートに分けるなどの配慮が必要になる。